不動産クラウドファンディングを選ぶときのポイント
不動産クラウドファンディングは一般的な不動産投資とは異なり、入居者管理や修繕など面倒な作業をクラウドファンディング会社が行ってくれるメリットがあります。
この項目では、サービスを選ぶときの基準として、4つのポイントをあげて解説します。
不動産情報の透明性
投資商材である不動産情報の透明性にも注視しましょう。
開示されている不動産情報が豊富かつ細かければ、投資した場合のリスクを想定しやすくなりますが、情報が少なければ誤った判断をしかねません。
たとえば、不動産の資産価値を決める要素として築年数や立地があげられます。明確に情報が開示されている不動産であれば、資産価値を視野に入れつつ貸し倒れ損失などの危険がないか調べることができます。
ほかにも施工会社や物件面積、運営会社の財政状況などもあげられます。運営会社の財務状況がわかっていると、運営破綻による損失などのトラブルも回避しやすくなります。
対象物件の種類
不動産投資を行う対象物件の種類です。
不動産投資といっても、居住用物件の他に商業施設や宿泊施設など多くの種類があり、需要やリスクはそれぞれ異なります。
たとえば、マンションなどの賃貸物件を選んだ場合、安定的な収益が得られますが、高い収益は期待できないでしょう。また、ホテルや民泊などの宿泊施設は高い収益を期待できる一方で、知名度や社会情勢に大きく左右されるリスクもあります。
このように、投資する対象物件の種類は収支に大きな影響を与えるポイントです。自分の投資目的や資産に合った不動産を多く取り扱っている、選択肢の多い不動産クラウドファンディング会社を選びましょう。
サポート体制
4つめのポイントは、利用する不動産クラウドファンディング会社のサポート体制です。
投資を行う以上、100%安全かつ失敗のない投資はありません。万が一貸し倒れや返済遅延などのトラブルが生じたとき、サポート体制が整っている会社であれば適切な対処を行ってくれます。
また、不動産事業の実績が豊富な会社であれば、培った専門知識やノウハウで、損失が生じたときも早期回収が期待できるでしょう。
不動産クラウドファンディングの案件をサポート体制重視で選ぶときは、「優先劣後出資方式」を採用している案件の有無や劣後出資の割合も確認しましょう。
優先劣後出資方式 とは、運営の出資資金と投資家から募った資金を分別管理することをさします。
運営会社が負担する劣後出資の割合が高い案件ほど、損失分を出資資金からまかなってもらえるため、投資家の資産損失リスクは軽減されます。案件選びでは、優先劣後出資方式を重視しましょう。目安として、劣後出資割合は1~2割程度 が相場です。
投資案件数
不動産クラウドファンディング会社が取り扱う投資案件数も確認しましょう。
投資案件が多いほど比較対象や選択肢が増え、より自分の希望する案件に投資しやすくなります。
一方で、投資案件数が少ないクラウドファンディングのサービスを利用すると、限られた選択肢の中から決めなくてはならないうえ、投資家同士で案件の奪い合いが生じることがあります。
選択肢が少なければ、安定した資産運用が困難なため、リスクが高くなるでしょう。また、募集金額が少ない投資案件が多い場合や、投資案件数が一向に増えないところも同様です。
おすすめの不動産投資型クラウドファンディングサービス4選
不動産投資型クラウドファンディングサービスは、さまざまな運営会社が取り扱っています。しかし投資経験の浅い方やこれから本格的に挑戦する予定の方は、どのサービスを選べば良いか判断に迷うのではないでしょうか。
ここでは選び方に迷っている方に、おすすめの不動産投資型クラウドファンディングサービスを4種類紹介します。
WARASHIBE(ワラシベ)
WARASHIBEは2020年に運営開始された比較的新しい不動産投資型クラウドファンディングサービスです。不動産に関する情報が多く、住所や物件の種類など基本的な情報に加えて実際の写真や現在の入居状況なども開示されているため、多角的に案件を比較できます。
不動産に関する知識やノウハウも豊富で、公式サイトでは物件担当者のインタビューなどから仕入れ時に注目した点なども解説されています。
平均利回りは4~12%となっており、事務手数料が生じますが途中解約も可能です。
OwnersBook
OwnersBookは、2012年設立の不動産投資型クラウドファンディングサービスです。運用実績が豊富で、マンションや複合ビルなど幅広く取り扱っています。
初心者でも始めやすい、最低1万円からの投資が可能です。
運用期間の幅も案件ごとにさまざまで、短い案件で3ヶ月程度、長いもので62ヶ月程度のものもあります。
平均利回りは3~5%で、担保不動産は自社と外部の専門家によるダブルチェック体制を敷くなどリスク軽減も積極的に行われています。
CREAL
2018年に運用開始したCREALは、マンションや複合施設に留まらず、保育園も対象としている不動産投資型クラウドファンディングサービスです。
運用資産残高は約300億円を超え、最新の運用実績も公式サイトにてこまめに開示されるなど投資家との信頼に重きを置いています。
最低1万円からの投資が可能なうえ、優先劣後出資を採用していることから、初心者も始めやすいサービスです。平均利回りは3.5~8%で、12~24ヶ月程度の案件が大半となっています。
Rimple
Rimpleは2020年に運用開始された、新しい不動産投資型クラウドファンディングサービスです。
運営会社は東証一部上場企業であり、都心のワンルームマンションをメインとしたサービスを行っています。
片手間で投資体験できるよう、わかりやすいUIを採用しており、初心者でも使いやすいと評判です。
平均利回りは3.8~10%と高利回り案件も多く、ハイリターンを求める方に向いています。また、短期運用が多い点も特徴で、長期的運用を避けたい方にもおすすめです。
不動産クラウドファンディングの注意点やポイント
不動産クラウドファンディングを始めるときは、メリットだけではなくデメリットも十分に理解しておく必要があります。デメリットを想定しないまま投資を行うと、万が一損失が生じたときの立て直しが困難です。
ここでは、不動産クラウドファンディング初心者やこれから始める方へ、押さえておくべき4つの注意点やポイントを紹介します。
元本割れのリスクを考慮する
不動産クラウドファンディングは優先劣後出資方式を採用するなど、損失リスク軽減のための対策が行われていますが、必ずしも損をしないわけではありません。
元本や利回りが保証されているものではないため、通常の不動産投資と同じく場合によっては元本割れを起こすリスクを有していることを理解しておきましょう。
そのため無理をせず、余裕をもって投資に回せる資金のみで始めることが重要です。
すぐにお金を引き出せない
一部の途中解約可能なサービスや案件を除くと、基本的に投資期間が決まっているものが大半です。投資期間は案件ごとに異なり、数ヶ月程度のサービスもあれば6ヶ月や1年、5年など長期的投資となる案件もあります。
人気物件に出資が集中する
人気の物件には多くの投資家が出資を希望します。
一部の人気物件に出資が集中した結果、出資したくても希望どおりの物件を選べない可能性があります。
特に取扱い案件数そのものが少ないサービスは注意が必要です。登録してもなかなか投資できない事態を避けるために、複数の不動産クラウドファンディングサービスに登録することも検討しましょう。
リスク分散をしておく
少額投資を検討している方は、リスク分散も視野に入れるべきです。最低投資金額は一口1万円を基準に案件選びをすると、万が一の損失も軽減できます。
また、単一ではなく複数の金融商品に資金を回すリスク分散方法もおすすめです。あくまで現在の生活に影響を与えない程度の、投資に回しても問題ない範囲で資金を設定してください。資金額に応じた投資計画に基づいて適切なサービスを選ぶことがリスク軽減につながります。
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投資対象はいずれも特定のコンセプトをもった不動産物件のため、単純に配当金の受け取りだけではなく、「不動産投資で社会貢献もしたい」と考える方におすすめです。
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まとめ
不動産クラウドファンディングは、一般的な不動産投資のように入居者管理や修繕などの業務が生じないため、手軽な投資方法として注目を集めています。案件によっては短期的な投資や途中解約ができるもののほか、一口1万円と 少額投資に対応している場合もあるため、投資初心者におすすめです。
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