【株初心者編】株はいくらから始められるのか?株や少額投資の基礎知識とおすすめ証券会社12選

岸田首相の「貯蓄から投資へ」という発言や、NISA、iDeCoの普及により、株式投資が身近な存在となっている昨今……株式投資を検討している、または最近始めたという方も多いのではないでしょうか。そこで今回、株式投資初心者向けに、株の基礎知識や最低投資額、おすすめの証券会社などを解説します。

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岸田首相の「貯蓄から投資へ」という発言や、NISA、iDeCoの普及により、株式投資が身近な存在となっている昨今……株式投資を検討している、または最近始めたという方も多いのではないでしょうか。そこで今回、株式投資初心者向けに、株の基礎知識や最低投資額、おすすめの証券会社などを解説します。

株式の基礎知識

みなさんは「株式投資」にどのようなイメージを持っているでしょうか。ネット証券のCM等、耳にする機会も多いので、以前と比べて身近なものと捉えている方が増えているように感じます。
しかし「株式」とは何なのか、きちんと理解して投資を行っている人は意外と少ないのではないでしょうか。そこで、まずは「株式」の基本についてみていきます。

株式とは

株式とは、企業に資金を提供した投資家に対し、株式会社の所有権の一部を「株式」という形で発行する証券を指します。

株式会社が発行する株式を購入し、株式会社が得た利益の一部を投資額に応じて分配金として受け取る投資手法が「株式投資」です。

投資家は、企業の株式を購入することで、その企業の「株主(オーナー)」として、所有する株数に応じた権利を得ることができます。では、そもそも企業はなぜ株式を上場させるのでしょうか。株式投資を行ううえで、企業が株式を上場させるメリット・デメリットを理解しておきましょう。

株式を上場するメリット

株式会社は、なぜ企業の所有権の一部を株式として発行するのでしょうか。それは、株式を証券市場に「上場」させることで、さまざまなメリットを得られるためです。

株式を上場することで得られる主なメリットは以下の通りです。

・資本を増やすことができる
・社会的な信用力が向上する
・優秀な人材が集まりやすくなる

資本を増やすことができる

発行した株式を投資家が購入することで、企業は資本を増やすことができます。

企業が事業資金をつくるために金融機関などから融資を受ける場合、担保や保証人が必要となるほか、利息を含めた全額の返済義務が生じます。そのため、金融機関から借り入れることは、企業にとって負債が増える結果となってしまいます。

一方、株式を発行して調達した資金は、企業自らが集めた自己資金です。保証人や担保が必要なく、返済義務もありません。

そのため、株式の発行で得た資金は、返済義務のない「資本」として組み込むことができます。

社会的な信用力が向上する

日本には多くの企業が存在しますが、このうち株式を証券取引所に上場できる企業はほんの一部です。つまり、その数少ない上場企業になれたという実績は、社会的な評価や、信用力・知名度の向上につながります。

加えて、信用力や知名度が高くなれば、融資が受けやすくなったり、売上が増加したりと、企業のさらなる成長にも貢献するのです。

優秀な人材が集まりやすくなる

求人には、その企業の知名度や信用力が大きく関係します。そのようななか、未上場で情報の少ない企業と、証券取引所に上場しており情報がクリアな企業とでは、外部からみたときの信用力が異なります。つまり、上場により知名度や信用力が増した企業には求人も集まりやすく、その分優秀な人材を確保するチャンスが増えるのです。

株式上場による企業の注意点と投資家の得られるメリット

ここまでご紹介した通り、株式を発行することで企業の成長につながるさまざまなメリットが得られます。しかし一方で、以下のような注意点もあります。

・情報開示が義務化される
・株主とトラブルに発展する可能性
・コストがかかる

ただし、これらは投資家からすればメリットと捉えることもできます。

・企業の運営状況を把握できる
・企業と対等にコミュニケーションをとることができる
・企業の誠実な対応を期待できる

上場する際の企業側の注意点と、それによって投資家の得られるメリットについて詳しく解説します。

情報開示の義務

株式を上場すると、情報開示が義務化されるため、必要書類を作成し、提出しなければなりません。なお、株式の上場で開示が義務化される情報は、有価証券報告書、四半期報告書、決算短信などです。
これらの情報により、投資家は企業の経営状況を定期的に知ることができます。

株主とトラブルに発展する可能性

株式は企業の所有権の一部であることから、企業のオーナーのひとりとなる株主の意向を考慮して経営方針を決定しなければなりません。

前述の通り、株式市場では不特定多数の株主が株式を自由に売買できます。
そのため、必ずしも株主全員の意向を取り入れることができず限らず、株主総会が円滑に進まないなどのトラブルに発展するケースもあります。

このような事態を避けるためにも、株主と良好な関係を築く姿勢を求められます。
ただし、これにより投資家は企業に対する意見が反映されやすくなります。

株式上場のコスト

株の上場にはコストが発生する点も注意が必要です。株式上場にかかるコストは証券取引所への年間上場料だけではなく、監査法人への監査報酬、信託銀行への株式事務代行手数料なども定期的に発生し、維持費が負担となってしまいます。

企業にコストが発生することから、投資家にとっては安心材料となり得るでしょう。経営状況の思わしくない企業に維持費を払い続けることはできません。
コストを定期的に支払える企業は、経営状況が安定しているといえます。

配当金について

株式投資の配当金とは、企業が得た利益の一部を株主に分配する(還元する)お金のことです。

企業は「権利付き最終日」までに自社の株式を保有する株主に対して、保有株数に応じた配当金を支払います。

ただし、配当金はあくまでも「企業の判断」で分配されるため、企業が利益を自社の成長のための投資に使いたいと判断した場合や、そもそも赤字となった場合には、投資家は配当金を受け取ることができません。

株式投資と投資信託の相違点

株式投資とともに人気の投資手法が投資信託です。しかし、両者は特徴が大きく異なるため、それぞれの特徴を正しく把握した上で、投資を始める目的や、自分にあう投資を選ばなければなりません。

そこでここからは、株式投資と投資信託の相違点をご紹介します。

株式投資と投資信託の大きな違いは、運用を自分で行うか、プロに任せるかという点です。
株式投資は、自分で投資する銘柄を選んで投資し、自分の好きなタイミングで売却できます。

一方で、投資信託は投資する個別銘柄や、運用自体をプロに一任するため、任意のタイミングで売買できません。さらに、商品によっては一定期間解約できないものがあります。

また、プロに任せるか否かという違いから投資にかかる手数料にも相違点があります。
株式投資は、基本的に株式の購入時や売却時のみ手数料がかかります。
投資信託では、株式の購入時や売却時の手数料に加え、投資を任せたプロに対する信託報酬という手数料が発生します。つまり、投資信託は株式投資よりも手数料がかかる場合が多いのです。

株式投資の魅力

複数の投資手法のなかでも、とくに人気の高い株式投資にはどのような魅力があるのでしょうか。

主な魅力は以下の2点です。

・「3つの利益」が得られる
・企業をサポートできる

ここからは、それぞれの魅力について詳しく解説します。

「3つの利益」が得られる

株式投資で得られる3つの利益とは、値上がり益・配当益・株主優待です。

「値上がり益(キャピタルゲイン)」とは

株式を取得した時よりも株価が高くなったタイミングで売却することによって得られる利益です。成長株を見極めて株式を購入することで、値上がり益を得られます。

「配当益(インカムゲイン)」とは

投資した株式会社が利益を得た際に、利益の一部として受け取ることができるお金です。投資家(株主)には、保有株数に比例した配当金が支払われます。

配当金の受け取り方には「株式数比例配分方式」「一括振込方式」「配当金領収証方式」「個別銘柄指定方式」の4種類があります。

株主優待

株式会社が株主に対し、投資のお礼として自社製品やサービスを提供する制度です。
株主優待はすべての株式会社が実施しているわけではありませんが、上場企業の多くが実施しています。

株主優待の内容は企業によってさまざまです。たとえば、ホテルを経営している企業であれば経営しているホテルの宿泊券など、飲食店を経営している企業であれば飲食店のクーポンなどの株主優待を受けられます。

株主優待に力を入れている企業も多く、株主優待を目的に投資する人も少なくありません。

企業をサポートできる

株式に投資すると、そのお金は企業の事業を成長させるための資金として使われます。

普段から利用している企業や、世の中に貢献していると感じる企業に投資することで、投資先の企業をサポートできます。

株式投資はいくらから始められるのか

投資を始めたいと考えたときに気になることが、投資にかかる費用です。投資は多額の投資資金がなければ始められないというイメージをお持ちの方も少なくありませんが、株式投資であれば少額から始められるケースがあります。

一般的に、株式投資は10万円程度から始める方が多いといわれています。これは、多くの企業が100株単位で株を上場しており、また1株あたりの価格が1,000円以上であるためです。

しかし、単元未満株という100株未満で購入できる銘柄に投資すれば、投資資金を最小限に抑えられます。単元未満株は銘柄次第では1株単位から購入できる場合もあるため、仮に1株1,000円の銘柄であれば1,000円から始められます。

このように、株式投資の初期投資費用は一般的には約10万円からとされていますが、単元未満株を購入すればさらに安く始められます。少額から投資できる単元未満株は、初心者でも気軽に投資しやすくおすすめです。

少額で投資をするメリット

前述した通り、株式投資は少額からでも始められます。少額投資には、100株単位で購入する通常の株式投資とは異なるメリットがあります。

少額投資で投資するメリットは以下の3点です。

・損失額を低く抑えられる
・分散投資がしやすくなる
・多様な投資商品や投資手法を試せる

それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

損失額を低く抑えられる

少額投資には損失額を低く抑えられるというメリットがあります。

当たり前の話ですが、株価1,000円で購入した銘柄が株価800円に値下がりした場合、1株購入した場合の損失は200円、100株購入した場合の損失は2万円です。

このように、たくさん株を買うほど株価が値下がりした際の損失額が大きくなるため、少額投資であれば損失額を低く抑えることができます。

分散投資がしやすくなる

ひとつの銘柄への投資額が少なければ、その分ほかの銘柄に投資できます。

株式投資には常に株価の変動リスクが存在します。特定の企業に集中して投資してしまうと、その企業の株価が下がった場合、値動きの分だけで運用資産全体に損失を被ります。しかし、製造業やIT、不動産、製薬など、業種や値動きが異なる企業に分けて投資すれば、リスクを分散できます。

多様な投資商品や投資手法を試せる

分散投資がしやすくなるというメリットに関連して、多様な投資商品や投資手法を試せるというメリットもあります。

投資を始めたばかりの頃はどの投資手法が自分に合うのかわかりません。そこで、少額投資で複数の銘柄に投資しながら、異なる投資商品や手法を試すことで、自分に合った「投資の型」を見つけやすくなります。

少額投資で投資をするデメリット

少額投資には初心者に嬉しいメリットが多くある一方で、以下のようなデメリットがあることも把握しておきましょう。

・利益が少なくなる
・取引銘柄が限られるケースがある
・手数料が高額になる

それぞれのデメリットについて詳しく解説します。

利益が少なくなる

上述した「損失額を低く抑えられる」というメリットの反対に、利益をあげたとしてもその額は当然少なくなります。

投資はローリスク・ローリターン、ハイリスク・ハイリターンが基本です。それは株式投資も例外ではなく、投資額を抑えた分だけ、利益も少なくなるのです。

<h3>取引銘柄が限られるケースがある

取引銘柄が限られるケースがあるというデメリットもあります。なぜなら、100株以下の単元未満株を取り扱っていない銘柄も多くあるためです。

少額投資にこだわっている場合、投資したい銘柄が見つけても単元未満株の取り扱いがなく、投資できない可能性があることを覚えておきましょう。

手数料が高額になる

少額投資は手数料が高額になるというデメリットもあります。

手数料は証券会社によって異なりますが、通常の取引は手数料が無料であっても、少額投資は手数料がかかるという証券会社もあります。

少額投資は利益が少ない上、手数料が高いと得られる利益はさらに少なくなります。手数料を抑えたい場合は、手数料が安い証券会社を探すしかありません。

少額投資が適している手法

少額投資は通常の株式とは異なる特徴があるため、適している投資手法も異なります。そこでここからは、少額投資に適した手法を3点ご紹介します。

長期投資に向いている積立投資

少額投資は利益が少ない分、短期投資よりも長期投資に向いているため、積立投資に適しています。積立投資には毎月100円から始められる少額投資の商品が多数あります。

積立投資は多くの場合、長期投資が前提です。短期的な価格変動を気にせず自動的にコツコツと積み立てられるため、初心者でも挑戦しやすいメリットがあります。

値動きは激しいが、今後成長が期待できそうな若い企業への投資

国内や海外の、今はまだ無名ですが将来有望そうな、若い企業に少額投資する方法があります。

上場して間もない無名の企業は値動きが荒く、大きな額を投資するにはリスクが高いでしょう。しかし、少額投資であれば投資のハードルが下がります。

掘り出し物の成長株を見つける方法として、ネット証券公式サイトからさまざまな条件で銘柄を絞り込んで検索する方法が挙げられます。また、普段利用している企業や、応援したい企業の株価が安いタイミングで投資してみる方法もひとつの手です。

1株単位での投資も可能なミニ株

1株単位で投資したい場合にはミニ株に投資しましょう。

ミニ株とは単元未満株のことで、1株単位で購入できる株式のことです。

ミニ株であれば1株1,000円の銘柄を、最低売買単位100株=10万円ではなく、1,000円からと少額で投資できるため気軽に挑戦できます。また、投資したい企業が多過ぎて絞り込めないという場合も、ミニ株であればひとつの銘柄への投資額が少なく抑えられるため、多くの銘柄に分散投資できます。

銘柄の選び方…割安株、成長株、低位株について

多くの銘柄に分散投資できるとはいえ、銘柄の選び方はさまざまです。値上がり益や配当金、株主優待など、重視するポイントによって大きく変わります。とくに、株式投資をはじめたばかりでは、どのような視点で銘柄を選べば良いか迷ってしまう人も多いかもしれません。

そこでここからは、代表的な選び方を3つ紹介します。

割安株(バリュー株)

株式銘柄を選ぶ際は、はじめに割安株に目を向けるといいかもしれません。

割安株とは、企業の利益や資産が企業評価に反映されておらず、株価が低い状態にある株式のことで、「バリュー株」と呼ばれます。

通常、企業の利益や資産が増えると株価は上昇します。しかし、銘柄のなかには企業の利益や資産が増えているにも関わらず、企業評価が正しく反映されずに株価が上昇していないケースがあります。このような割安株に投資すれば、企業評価が反映されて株価が上昇した際に、高い利益が期待できます。

ただし、利益や資産など、数字で見える部分が順調であっても、業界、事業自体の成長性など、「割安株」となるさまざまな要因があるため、割安株=絶対得というわけではないことには注意が必要です。

割安株(バリュー株)の見つけ方

割安株を見つける際には、証券会社のスクリーニング機能を活用しましょう。スクリーニング機能とは、条件を細かく絞って検索することです。

スクリーニング機能を活用して割安株を見つけるため、以下の8点の条件に絞りましょう。

・株価利益率(PER)が15倍以下
・株価純資産倍率(PBR)が1未満
・株式資本利益率(ROE)が10%以上
・自己資本率が50%以上
・配当利回りが3%以上
・PEGレシオ(PEG)が2倍以上
・企業価値倍率(EV/EBITDA)が10倍以上

成長株(グロース株)

成長株から株式銘柄を選ぶ方法もあります。

成長株とは売り上げや利益の伸び率が高く、将来成長性を背景に今後の株価上昇が期待できる銘柄のことです。「グロース株」とも呼ばれています。

成長株は将来的にさらなる株価の上昇が期待できるため、高い利益を期待できます。ただし、株価が上昇しすぎている株式には注意が必要です。成長株に投資する際は、株価の上昇幅と企業の将来性とが釣り合っているか、慎重に分析する必要があります。

成長株(グロース株)の見つけ方

成長株を探す際には、初めに成長株の定義を定めておきます。株価や企業の状態による成長株としての判断基準を明確化しておくことで、銘柄を絞りやすくなります。

成長株の定義が決まったら、次にスクリーニングをします。スクリーニングでは、ROE・売上高営業利益率・過去5年平均営業利益成長率の3点を条件に検索しましょう。

ROEと売上高営業利益率は10%以下に絞ってください。

低位株

最後に、低位株で選ぶ方法もあります。

低位株とは、株価水準が低い銘柄のことです。株価水準は明確に定められているわけではありませんが、一般的には株価が1,000円を下回ると低水準と判断できます。

ただし、低位株だからといって、必ずしも業績が悪いというわけではありません。低位株のなかには、業界が成熟したことにより大きな成長が期待できないからというケースも存在します。

また、業績が悪いことによって低位株になっている企業でも、新たな事業の発表によっては株価が大きく上昇する可能性もあります。

このように、低位株は大きく成長する確率は低いものの、成長すると利益が非常に高くなることが期待できます。

しかし、割安株や成長株に比べて低位株を見つけるのは難しく、初心者は投資しにくい方法でもあります。

低位株の見つけ方

低位株を見つけ出すことは簡単なことではありません。ただし、以下に該当している場合は低位株の可能性があります。

・一時的に業績が悪化している企業
・業績が安定して成熟している企業
・発行済み株式数が多い企業

低位株を見つけるためには、その企業の業績や今後の動向を把握する必要があります。たとえば、業績が悪化している企業であれば、どのような改善策で業績の回復を図ろうとしているのかを調べ、その改善策によって業績の回復が見込めるか否かを判断しなければなりません。

このように低位株を見つけるためには、まずは業績や今後の事業について把握し、そのうえで成長する見込みがあるかを判断する能力が求められます。

初心者におすすめ…少額投資できる証券会社12社

株式投資をする際には証券会社を利用しますが、現在証券会社は数多くあり、それぞれで特徴が大きく異なります。

そこでここからは、初心者が少額投資する際におすすめの証券会社12選を、それぞれの特徴と共にご紹介します。

商品が豊富なSBI証券

SBI証券は商品が豊富で、100株単位の通常の株式投資はもちろん、少額投資が可能な商品も多く取り扱っています。

SBI証券の少額投資は「S株」という単元未満株に投資でき、1株から購入できます。S株の取引手数料は、買付は翌月下旬にキャッシュバックされるため実質無料、売却は約定代金の0.55%です。1株単位で購入でき、有名企業の株式でも500円から投資できます。少額投資に興味がある方や初心者の方が始めやすい商品を展開している証券会社です。

<h3>若年層や初心者向けのSBIネオモバイル証券

SBIネオモバイル証券は、若年層や投資初心者をターゲットにしており、Tポイントで投資ができるなど初心者でも利用しやすいサービスを提供する証券会社です。

SBIネオモバイル証券の単元未満株は「S株」と呼称します。S株は1株単位で購入でき、取引手数料は、月間の約定代金合計50万円までは220円(税込)です。

また、SBIネオモバイル証券を利用していると、SBIネオモバイル証券限定のTポイントが毎月200ポイントもらえます。なお、S株と単元株のサービス利用料はどちらも月額制です。

スマホでの取引に特化したLINE証券

LINE証券はスマホのトークアプリとしても有名なLINEが運営している証券会社です。口座開設から取引までのすべてをスマホで完結できます。

デザインもシンプルで見やすいため、初めて株式投資をする人でもわかりやすい点もおすすめの理由のひとつです。

LINE証券の単元未満株は「いちかぶ」と呼称します。いちかぶは1株単位で購入でき、取引手数料は、1回当たりの約定代金5万円未満の場合は55円(税込)です。ただし、信用取引であれば、手数料は無料です。なお、いちかぶの手数料は、購入価格や売却価格に含まれています。

プチ株を積立できるauカブコム証券

auカブコム証券は、大手携帯企業「au」と資本関係がある三菱UFJフィナンシャル・グループが運営しているネット証券会社です。

auカブコム証券では単元未満株を「プチ株」と呼称します。プチ株は、auカブコム証券独自のサービスである「プレミアム積立」という積立サービスを利用できます。

プレミアム積立とは、毎月の積立金額を最低500円から1円単位で設定し、設定範囲内でプチ株を買うサービスのことです。プチ株の取引手数料は約定代金の0.55%(最低52円)ですが、プレミアム積立を利用すると買付手数料が無料になります。

アメリカ株にも強いマネックス証券

マネックス証券は金融商品を豊富に取り扱っており、特に米国株の銘柄5,000以上と、国内ネット証券最大級を誇る証券会社です。

マネックス証券の単元未満株は「ワン株」と呼びます。ワン株は1株単位で購入でき、買付時の手数料は無料、売却時の手数料は0.55%(最低52円)です。

また、取引ツールが豊富な点もマネックス証券の特徴です。マネックス証券のスマホアプリでは、国内株用の「マネックストレーダー株式 スマートフォン」と、米国株用の「トレードステーション米国株 スマートフォン」があります。購入する株式銘柄に応じて取引ツールを使い分けられるため、取引しやすい点が特徴です。

ツールが多彩な岡三オンライン証券

岡三オンライン証券は、銘柄情報や専門家のレポート、最新ニュースの配信など、さまざまな情報を随時発信しており、投資家のニーズに応じた取引ツールも多い証券会社です。

岡三オンライン証券の単元未満株は1株から購入できます。取引手数料は、1注文の約定代金が2万円未満の場合は220円(税込)です。

ここまでご紹介した証券会社の取引手数料に比べると若干高めですが、初心者でも投資しやすいツールや情報が豊富なことがメリットです。

100円から投資できるSMBC日興証券

SMBC日興証券は、最低100円からの少額投資できる証券会社です。

SMBC日興証券の少額投資は「キンカブ」と呼びます。キンカブの最少購入単位は100円とかなりの少額です。

取引手数料は100万円以下の場合であれば、買付時が無料、売却時は0.5%です。また、100万円を超えた場合は買付時・売却時いずれも1.0%の取引手数料がかかります。

対面証券での実績も十分で、オンライントレードでも高い評価を得ているため、安心して利用しやすい証券会社といえます。

サポートコンテンツが充実しているPayPay証券

手厚いサポートで安心して少額投資したい場合はPayPay証券がおすすめです。なぜなら、初心者でもわかりやすいように漫画コンテンツを配信していたり、必要な知識や不明点をサポートしてもらえるからです。

PayPay証券の最低投資額は1,000円です。取扱銘柄は身近な大手企業も多く、国内株や米国株に1,000円から投資できます。

また、初心者でも始めやすい工夫の一つとして、取引もシンプルに設計されており、3ステップで完了します。面倒な操作は一切なく、24時間いつでも取引できるため、忙しい方でも続けやすいことがメリットです。

売買手数料が無料の楽天証券

楽天証券は、1日の合計投資額が100万円以下であれば売買手数料が無料になる「いちにち定額コース」があるため、手数料負担を減らしたい場合におすすめの証券会社です。

少額投資は取引手数料が高額というデメリットがあります。しかし、楽天証券は売買手数料が無料のコースがあるため、より多く利益を受け取れます。

また、楽天カードを利用している人は、楽天カードで積立投資をするとポイントが0.2〜1%付与され、よりお得に投資できます。取扱銘柄も国内外問わず豊富なため、少額投資で分散投資したい人にもおすすめです。

初心者から上級者まで使いやすいGMOクリック証券

GMOクリック証券は初心者向けのコンテンツや上級者向けの信用取引、CFDなどのレバレッジ取引などにも利用できるコンテンツなど、幅広いコンテンツを提供している証券会社です。

取引手数料は、1日の約定代金の合計が100万円以下であれば無料、1約定ごとのプランの手数料も最安レベルのため、手数料の負担もかかりません。また、そのほかの手数料も少額なため、初心者だけでなく専業デイトレーダーなど、幅広い人が利用している人気の高い証券会社です。

25歳以下なら売買手数料が完全無料のDMM.com証券

DMM.com証券は、25歳以下であれば取引手数料が無料になる証券会社です。米国株も無料になるため、米国株の少額投資に興味がある場合も挑戦しやすいでしょう。

25歳以下に該当しない場合でも取引手数料は低水準であり、取引手数料の負担を少なく投資できます。

また、取引ツールは「DMM株 STANDARD」と「DMM株 PRO」の2種類があり、スマホアプリ版も「かんたんモード」と「ノーマルモード」の2種類から選択できます。これにより、投資経験値に応じて利用しやすいツールを選びながら取引を進められます。

国内最大手の野村證券

野村證券は、国内最大手のため、安心感を重視したい方におすすめの証券会社です。

これまで野村證券は対面取引をメインにしてきましたが、近年新たにスマホ取引にも力を入れています。スマホ取引では対面取引よりも手数料が安くお得に利用できます。

また、投資情報や銘柄分析レポートの充実度もおすすめする理由のひとつです。専門家による的確な投資情報や分析レポートを参考にすることで、投資する銘柄を絞りやすくなり、初心者でも投資しやすくなります。

少額投資を始める手順

ここまでご紹介した通り、初心者でも始めやすい少額投資にはさまざまな魅力があります。しかし、少額投資はどのように始めれば良いかわからないという方もいるでしょう。

そこで最後に、少額投資を始める手順について詳しく解説します。少額投資を始める手順は以下の通りです。

①本人確認書類を準備する
②口座を開設する
③SMS認証を行う
④本人確認の書類を登録する
⑤暗証番号を設定する
⑥口座開設申込み後、審査を受ける
⑦取引を開始する

それぞれの手順について詳しく見ていきましょう。

①本人確認書類を準備する

まずは、銀行口座の開設に必要な本人確認書類を準備します。本人確認書類は、マイナンバー個人番号カード以外は2種類を組み合わせなければなりません。組み合わせ例は以下の通りです。

・マイナンバー通知カードと運転免許証
・マイナンバーが記載されている住民票の写しと運転免許証
・マイナンバーが記載されている住民票の写しと健康保険証

②口座を開設する

本人確認書類が準備できたら、口座開設の申し込みをします。口座開設の手順は証券会社ごとに異なるため、各証券会社の手順に沿って申込み手続きを進めてください。

③SMS認証を行う

スマホで口座開設する場合、携帯電話番号の入力が求められます。携帯電話番号を入力すると、本人確認のためにSMSにより認証番号が送られます。送られてきた認証番号を該当欄に入力してSMS認証を行なってください。

④本人確認の書類を登録する

必要事項を入力し終えたら、本人確認書類を登録します。提出画面の指示に従って本人確認書類を登録してください。

なお、マイナンバー個人番号カードや運転免許証をお持ちでない場合は、「郵送ハガキ受取」で本人確認が行われます。

⑤暗証番号を設定する

次に暗証番号を設定します。暗証番号は第三者から予想されにくい番号を決め、忘れないよう適切に管理してください。

⑥口座開設申し込み後、審査を受ける

口座開設申込み手続きをすべて終えたら、審査を受けます。審査結果は指定のメールアドレスに届くため、審査結果が届くまで待ちましょう。

⑦取引を開始する

審査に通過して無事に口座を開設できたら、いよいよ取引を開始できます。
本人確認書類の準備や審査にかかる時間によりますが、最短で1〜2日で取引を始められます。

まとめ

投資のなかでも、とくに身近な株式投資。株式投資に限らず、投資を始めるためには多額の投資資金が必要というイメージをお持ちの方も多く、興味があってもなかなか始められないという方も少なくありません。

しかし、株式投資には少額投資という投資手法があり、少額投資であれば最低100円から投資できます。少額投資であればリスクも最低限に抑えられるため、「投資してみたいけど損失が怖い」という方も始めやすいでしょう。

株式投資に興味がある場合は、まずは少額投資から始めて株式投資を経験することをおすすめします。